こんにちは。
練馬区石神井公園駅北口の北島綜合会計事務所所長の北島です。
さて今回は、「2021年をスタートするにあたって何をすべきか」
について取り上げたいと思います。
「一年の計は元旦にあり、一月の計は一日にあり、一日の計は早朝
にある」
年始になるとよく耳にする言葉ですね。
毛利元就の言葉に由来するといわれておりますが、次のようなエピ
ソードがあるそうですよ。
毛利元就の家臣が元日の朝に、祝いの膳を食すよう元就を促した
ところ、元就は黙って席を立ってしまい、しばらく後に、その家臣
を呼び出して「なぜ元旦を祝うか」と尋ねられたそうです。
答えに窮した家臣に向かって、元就はこう答えました。
「世の愚か者どもは、恵方を拝んで、屠蘇を飲み、長寿・子孫繁栄を
祝って浮かれているが、元旦はそんな暢気なものではなく、年の初め
に一年の事をじっくり考える。それが本当の祝いというものである」
と。
戦国時代最高の智将の一人と謳われた毛利元就殿には遠く及びません
が、私もここ数年は年末・年始の時間を使い、当グループ及び自分
自身について過ぐる一年の反省と、翌一年の計画立案を習慣づけて
おります。
ただ、昨今のコロナ感染拡大を始めとする世界不況により先の読め
ない時代でありますゆえ、計画の必要性については疑問に思う方も
多いと思いますし、質問も受けますので、この場をお借りしまして
「よくあるQ&A」を以下に掲載させて頂きます。
Q.先の事はわからないから計画なんて立てられないのですが。。。
A.もちろん人間が、未来を完全に予測することは不可能です。
だからといって計画が不要ということにはなりませんね。
何も立てなければ航海図を持たずに大海に出るようなもの。
経営でいえば成り行き経営になってしまい、本来回避できるリスク
まで顕在化させてしまっている可能性がありますよ!^^;)
先の事はわからないからこそ先を読む努力をして、目標設定のための
計画が必要なのですね。
株式会社武蔵野の小山昇社長曰く、
「面白いもので、会社の数字はこの計画した数字に影響される。
どんなに無謀と思える数字でも、決めた途端に数字を実現するため
にはどうすればいいか、という頭に切り替わり実現を引き寄せよう
とする」
のだそうです。いわゆる「引き寄せの法則」ですね!^^
これは私も非常に実感しているところです。
Q.うちは小さいから計画なんて必要ないでしょう?
A.実際のところ、会社の未来は「決定」から始まります。
「こうしよう」と考えてそれを実行することを「決定する」ことから
全てが動き出すのですね。
世界の名だたる大企業でも初めは小さな企業からのスタートです。
ですからどんなに小さな企業でも計画を作り、社内に浸透させること
が経営環境の激変する現代を生き残るための要諦であると考えている
のですね。
まあ、いきなり会社の計画ですと「ハードルが高い(笑)」と思われま
したら、個人の計画から始めるのもおすすめです!
全世界で経営の「グル」として仰がれているピーター・ドラッカー氏
も毎年1回それまでの一年間を反省し、翌一年間のアクション項目の
優先順位を決めていたそうですよ。
「計画通りに過ごせたことはないが、完全を求めて努力するという決心
に沿った生き方をせざるを得なくなった」
と著書の中で述懐されておりますね。
Q.計画の必要性はわかるけど、何から始めたら良いのやら???
A.そもそもの目的を改めて明確にしてみましょう!
法人ならその会社の経営目的、つまり経営理念やミッションですね。
個人なら自身の人生の目的を明確にすることが大切なのです。
経営の神様と崇められる松下幸之助氏曰く
「会社経営は経営理念が明確になれば50%は成功したようなもの」
と説かれておりますぞ^^
確かに、日々ルーティンワークを漫然とこなして過ごしている社長と、
自社の理念・ミッションやビジョンを明確にして、どのような商品・
サービスで勝負するか、社会に貢献するかを常に意識して日々取組ん
でいる社長とでは、その差は1、2年で歴然とするでしょうね!
中小企業だけでなく大企業でさえも安泰とはいえない厳しい時代が到来
しております。本年もコロナの収束が見えない中で本当に景気が回復し
始めるのかどうか確証を持てないのが正直なところではないでしょうか。
ですがどうぞ皆さま!年始(1月)の時間を少しでも「振返りと1年の計」
に振り向けて頂き、2021年も元気にスタートして頂ければ幸甚に存
じます。
※具体的な方針・計画は、各社・各人毎に違いますので、気になること
などありましたらお気軽にご相談下さいませ。
https://seturitu-tokyo.com/inquiry-html/
皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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